大森の重要伝統的建造物群保存地区を抜けるといよいよ町家も減り、銀山エリアへ。
その前にちょうど武家・町家エリアと銀山エリアの境にある銀山公園そばにある「羅漢寺五百羅漢」に行ってみようと思います。
前回来た時には、ここに立ち寄ろうと思っていたのにスルーしてしまったんですよね。
真言宗寺院であるこのお寺には、石見銀山の鉱山業務のために短命で命を落とした鉱夫の鎮魂を込めて作られた五百羅漢が石窟に祀られており、石見銀山の世界遺産群の一つに登録されております。
五百羅漢を拝む前にまずは羅漢寺境内を先に参拝しようと思います。
境内には銭洗い弁天があったり、お胎内くぐりがあったりと鎌倉や善光寺がまるで凝縮されたような寺院で、前回何故ここに寄らなかった？と悔やむこと然り。
こんなに気になるスポットだったとは。。。
それでは境内と道を挟んである「五百羅漢」へ。
アーチ状の石橋を渡った先にある石窟に扉が付いた３か所の左右に２５０ずつの羅漢群、そして中央の扉の中には釈迦三尊仏が祀られております。
中は写真は撮れませんが、心のアルバムにしっかりと拝ませていただきました。
多くの羅漢像の中には亡くなった親族等のお顔も見られるとも謂われており、参拝者が絶えないそうです。
世界遺産ではあるのですが、交通アプローチがやや厳しいからか、ここは本当静か。
石見銀山位の落ち着きがやっぱり俺的には嬉しい限りです。
今はどこもかしこも人、人、人ですものね。
それでは、いよいよ銀山エリアと言われる場所へ足を進めようと思います。
２キロ以上の緩やかな道を上っていくと町並みから山並みに風景が変わってきて、いよいよ銀山も目の前と言うのが実感できます。
今回は石見銀山しか観光しないので、十分時間は取れていますので、出来るだけ気になるスポットにも立ち寄って観て回ろうと思います。
銀山への道から外れて山の中に進んでいくと「清水谷精錬所跡」が現れます。
石垣が並ぶ精錬所跡ですが、実はここは近代明治以降に石見銀山の新たな銀鉱脈を当て込んで作られたものの、すでに多くの銀鉱が掘り尽くされていて、採算に合わず僅か１年半で閉鎖されてしまった負の遺産とでもいうべき場所。
しかし、そんな精錬所跡もこうして遺構として現在世界遺産の一つとして構成されているのも不思議な因果であります。
精錬所跡を後に石見銀山での一番奥にあるエリアまでは銀山川の沢沿いの道を緩やかに上っていくものの、すでに到着してからあちこち立ち寄って歩いているので結構疲れてきました(;´Д｀)
そしてやっと石見銀山の一番奥にある「龍源寺間歩」に到着です。
６００メートルもある坑内の一部が常時公開されている坑道で石見銀山随一のスポットに来ないと石見銀山に来たとは言えません。
前回来た時は２００７年の世界遺産登録決定前だったので、かなりの久しぶりの再訪となりますが、ほぼほぼイメージが薄れてしまっているので、新鮮な気持ちでお邪魔いたします。
十数年前だと持っていたカメラではこんなにきれいに撮ることは絶対できなかっただろうし、本当最近のスマートフォンの進化には感謝するばかりです。
坑道を触るとひんやり、結構過酷な坑道で日々銀鉱堀りに従事されていた鉱夫には頭が上がりません。
出口から外に出ると空気の違いが一目瞭然。
外の空気のありがたさが良く分かります。
坑道の外には「佐毘賣山（さひめやま）神社」があり、鉱山の神「金山彦命」を祀る神社だそうです。
しかし、この参拝石段がかなり急な上にがたがたなので、上るのは慎重に。。。
龍源寺間歩と双璧を成す「大久保間歩」と言う坑道もあるのですが、こちらはあいにく事前予約が必要で、時間を見ると最終１３：４５だったので訪れることが出来ませんでしたが、もし朝から余裕ある行程を作る機会があれば、次回来ることがあれば、是非大久保間歩にも訪れてみたいと思います。
行の行程だけでも立ち寄りを含め軽く５キロ以上歩いているのに、当然ながらバス停のあるエリアまで、また戻らなかればならないとあって、帰り道は流石に大分疲れてしまいました(;´Д｀)
車に乗り込んだ頃には１６時過ぎ。大阪から車で来て、そのまま観光して、と身体も大分酷使してしまいましたｗ
この日はこのままお宿を取った「出雲」まで戻って終了です。
ホテルに荷物を置いた後は、速攻駅近くの出雲料理のお店へ。
結構な人気店だったようで、入った後ドバドバと人が入ってきて、満室状態で入れない人達もたくさんおられ、本当早めに入れラッキーでした。
次回は出雲と言えば、勿論あの場所ですよねえw
続く
今回の行程
石見銀山（銀山エリア）
羅漢寺五百羅漢～清水谷精錬所跡～龍源寺間歩～佐毘賣山神社～石見銀山世界遺産センター
石見銀山から出雲へ
